あまりに複雑な SAP ライセンシング - 当然ともいえるユーザーの声

ComputerWorldUK の記事によると、SAP Users
Group
が最近実施したアンケート調査
で、SAP ユーザーの
95% が同社ソフトウェアのライセンスがあまりにも複雑であると感じていることが明らかになりました。このアンケートは UK & Ireland User Group により、150
社にわたって 336 人の SAP ユーザーを対象に実施されました。この記事では、「ユーザーの 89% が、単一のライセンスまたは使用量測定基準のみが適用される SAP ソフトウェアを希望している」と報告されています。

UK & Ireland SAP User
Group の副社長 Philip Adams 氏は、「ライセンシングは、現在我々のユーザーの 5 大重要事項に含まれる大きな課題だ。[SAP 側は] さまざまな情報を流しているが、取り立てて行動を起こしていない。」と述べています。

SAP ユーザーが SAP ソフトウェアのライセンスについて懸念を示すのも無理のないことです。Web セミナー:
SAP Software Licenses Could be Costing You
で説明したように、SAP ライセンシングモデルは、Named User (登録ユーザー) と
Package (パッケージ: 別称エンジン) の 2 種類に大別されます。Named User ライセンスでは、Developer (開発者)、Professional
User (プロフェッショナルユーザー)、Employee Self Service (従業員セルフサービス)、Test
User (テストユーザー) などのさまざまなカテゴリにユーザーが分類されます。ユーザーの職務上の役割と、使用が許可された SAP ソフトウェア機能に基づいて該当するカテゴリに分類されます。大半の組織ではこの過程は、実際のシステム使用状況を基準とせずに、手動で管理されています。各ユーザーに最適なライセンスの種類を特定するのは容易ではないため、多くの場合、SAP 管理者は推量の下に最も妥当なライセンスを割り当てます。

SAP Named User Licenses

その結果、Developer (開発者) ライセンスを必要とするユーザーに Limited Professional (限定プロフェッショナル)
ライセンスが割り当てられるなど、「アンダーライセンス」、つまりライセンスの過少申告といった問題につながることもあります。その場合、補正発注時に不足分のライセンスの調整が必要となるため、予算外の経費がかさむことにもなりかねません。しかし実際には、その逆の「オーバーライセンス」が多く見られます。これは、実際の SAP ソフトウェア使用状況に応じて必要とされるタイプよりも高レベルなライセンスがユーザーに付与されます。弊社のクライアントでも、低価格の Employee や Employee Self Service といったライセンスで間に合うところ、Professional や Limited Professional などのユーザーライセンスが割り当てられているケースが顕著です。ライセンスの分類を見直して再構成することで、SAP システムの使用を拡張するにあたり高額なライセンスの新規購入を回避し、大きなコスト節約を実現できます。

Named User ライセンスに関連する問題には、各ユーザーの SAP 使用状況を自動的に追跡および分析するツールを導入することで効果的に対応できます。SAP ライセンス最適化ツールにより、ユーザーのニーズを満たす最も低価格なライセンスが推奨されます。

これに比較すると、Package ライセンスの最適化はさらに困難です。ほとんどの組織では、手動による調査と補正発注時の SAP システム値の測定により、Package ライセンスの使用数を把握しているのが現状です。

SAP パッケージのライセンスの追跡管理は非常に煩雑な作業であり、以下のような点が課題となります。

  • ビジネスメトリクスの範囲と計算
  • アクセシビリティ
  • 測定技術

現在、SAP ライセンスモデルにおいて、パッケージライセンスの需要がますます高まっています。クラウド (オンデマンド型ソリューション)、モビリティ (オンデバイス型ソリューション)、およびインメモリーコンピューティング (HANA) といった、SAP のイノベーションと今後の成長が見込まれる主要分野はどれもパッケージライセンスを必要とします。パッケージライセンスの詳細は、今後のブログで取り上げます。

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オンデマンドの「Web セミナー:Lifting the Lid on SAP Licensing」もぜひご覧ください。SAP 製品では、ユーザー基準のライセンスとパッケージ (エンジン) ライセンスが組み合わされて使用されます。この Web セミナーでは、コストの最適化を図り、コンプライアンスを維持し、SAP ソフトウェアの将来の需要を予測するために、SAP ライセンスを正しく管理する方法を紹介します。

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