マイクロソフトのダウングレード権 – 最新情報

Microsoft 製品の大多数は、最低 3 年ごとにメジャー バージョンがリリースされている。 このような戦略方法を推し進めている背後に、マーケティングおよびビジネスに関する理由が存在する。 まずビジネス面では、ソフトウェア アシュアランス (SA) の特典はますます充実してきているにもかかわらず、現在もこの契約の最大のセールスポイントの
1 つは、最新バージョンにアップグレードできる権利である。契約更新が 3 年単位のソフトウェア アシュアランスに合わせて、新しいMicrosoft製品もそれに応じてリリースされており、SA に契約している顧客は通常、2 製品を
1 つ半の価格で取得できる特典を享受している。 多くの場合、新しいバージョンがリリースされると、前のバージョンは市場から速やかに回収され、購入が不可能になる。 新しいバージョンへの移行作業は容易ではなく、高価で綿密な計画が必要なため、アップグレード作業は多くの組織で頭痛の種になっている。 このようなバージョン間のギャップを埋めるために、購入した製品の旧バージョンのインストールが許可されるダウングレード権が存在する。 ダウングレード権を行使するとき、守るべき規則や落とし穴が多数存在し、Microsoft
によって詳細にドキュメント化されているが、無視されることが多い。 以下は、その数例である。

ダウングレード権は、使用中の製品の旧バージョンや下位エディション (例、スタンダード版のエンタープライズ版の違い) を入手できる権利である。 顧客はいつでもダウングレード権の行使を停止することができ、エンタイトルメントがあるバージョンまたはエディションをインストールすることができる。 ダウングレード権によって、他製品の使用権や、当該製品に課されている制限事項などが影響を受けることはない。 また、旧バージョンや下位エディションをインストールすることによって、元々のエンタイトルメントで付与されている権利が影響を受けることもない。 たとえば、SA の契約対象になっていない SQL
Server 2012  Enterprise Edition のライセンスに含まれているライセンス移動規則では、サーバーファーム内での再配置の頻度を
90 日に 1 度と制限されている。 SQL Server
2008 Enterprise では、この規則は存在していなかった。 SQL Server 2012 Enterprise Edition ライセンスのダウングレード権を行使して、このインストール(つまり、SQL Server 2008 Enterprise) を実行した場合、ライセンスの移動制限が適用される。 だが、ライセンスに付与されている製品使用権は、他の関連商品には適用されない。同じ例で見てみると、SQL
Server 2012 Enterprise Edition ライセンスを使って SQL Server 2008 Enterprise をサーバーにインストールするとき、SQL
Server 2012 CAL のライセンス は必要ない。SQL Server 2008 CAL のライセンスは、そのインスタンスに接続するデバイスおよびユーザーに対してのみ必要になる。

ダウングレード権の基本原則は、製品がどのように購入されたか、問題となっているソフトウェア製品の種類 (アプリケーション、システムまたはサーバー) を考慮に入れることである。 ボリューム ライセンス プログラムでは、ソフトウェア アシュアランスに登録されているライセンスは常にダウングレード権を行使できるようになっている。 OEM 製品では通常ダウングレード権は付与されないが、例外として、オペレーティング
システムに関連するシステムとサーバー製品で付与されることもある。 小売チャネルを通して  “パッケージ製品”(FPP)として購入された製品では、ダウングレード権を行使することはできない。 Windows 製品の場合、ダウングレード権に制限事項が課されている。 SA と共に購入された Windows 8 Enterprise Edition では、Windows NT へのダウングレードが許可されている。 SA に契約していない Windows 8 Pro OEM ライセンスの場合、最大 2
バージョンまでのダウングレードが許可されている (つまり、Windows 7 Professional と Windows Vista Business まではダウングレード可能だが、XPへのダウングレードは不可能)。現在でも Windows XP と Windows OEMライセンス
をスタンダードとして使用している組織では、ソフトウェア アシュアランスまたはWindows Professionalへのアップグレードを購入する必要がある。 それ以外のオプションとして、Windows7
Professional OEMライセンスで新規コンピューターを購入し続けるという選択肢もある。 この最後のオプションでは、2 つ前のバージョン (Windows Vista と
XP) までダウングレードできる権利が付与され、この権利は 2014 年中旬まで有効である。

ほとんどの Microsoft 製品では、異なるエディションにまたがるダウンロード権は付与されない。 つまり、購入した製品より下位のエディションをインストールできる権利は提供されていないということである。 たとえば、ボリューム契約を通じて購入された Office Processional Plus 2010 のライセンスでは、Office Standard 2010 のインストールは許可されていない。Microsoftでは、リリース間でエディションを中止することもあるため、ダウングレード用のパスが提供されることもある。 同 Office Processional Plus 2010 ライセンスでは、Office Professional Plus 2007、Office Professional Enterprise 2003、Office Professional XP/2000/97/4.3 のインストールが許可されている。 Office Standard 2007 などの以前のエディションのインストールは許可されていない。この点は、コンプライアンスの違反に繋がりやすいので注意が必要である。  

Microsoft
Visio Premium 2010 や SharePoint Server
2010 for Internet Sites Standardなど、ダウングレード権が付与されていない新製品などでは、コーナーケース (落とし穴) シナリオも多く存在している。 いくつかの Microsoft 製品では、仮想化を簡素化するために、SQL
ServerやWindows Serverなどエディション間のダウングレード権が提供されている。異なるバージョンおよびエディションを搭載している複数の仮想マシンは、ユニークな単一ライセンスの下で、同一物理サーバーに統合することができる。 使用中のエディションが販売中止になった場合、これらの製品ではダウングレード権が提供され、顧客は最新バージョンを購入して、販売中止になったエディションにダウングレードすることができる。

Microsoft のダウングレード権を軽く見ることは危険である。規則は複雑かもしれないが、規則の遵守は、ライセンス
コンプライアンスに違反しないために不可欠である。 また、ソフトウェア ライセンスの最適化という点からも、製品使用権を最大限に活かすことは、不必要なソフトウェア支出を防ぐためにも重要である。 ダウングレード権とそれに関連するダウングレード パスは、Microsoft社によって提供され、当面のニーズの対処に、旧バージョンや下位エディションの方がより効果的であるという状況において大きな利点を発揮してくれる。 これらの権利はまた、新バージョンや製品使用権の改訂によって、常に進化している。

FlexNet Manager for
Microsoft
では、使い始めから既に、ダウングレード権を含む Microsoft 製品の使用権が全て揃えられている。 これらの権利は当社の製品使用権ライブラリの一部として月次で更新されているため、ライセンスのコンプライアンス適合状態を確実に維持できるだけでなく、Microsoft
社のライセンスの使用状況を最適化してソフトウェア支出を削減することができる。

その他のリソース
Microsoft 社のダウングレード権に関するページへのリンク:

ボリューム ライセンス、OEM 製品、およびパッケージ製品のライセンスのダウングレード権

マイクロソフト製品使用権

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当社の 4 部構成ウェブセミナーのパート 4 「Strategies
for Optimized License Management (
ライセンス管理の最適化における戦略)
」もご覧ください。

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