クラウドへ移行するための下取りクレジットを含む Oracle ライセンスの最適化

Oracle のメンテナンスおよびサポートでは、使用の有無に関わらず、単一のライセンスセットに含まれているすべてのライセンスについて支払が必要です。ライセンスセット全体で、サポートレベルは同一でなければなりません。ライセンスセットとは、何らかの方法で関連付けられるソフトウェアまたは機能のグループです。たとえば、Oracle データベースのすべてのエディション (Enterprise、Standard、Standard One、Personal など) は同じライセンスセットになります。また、このライセンスセットには、Oracle データベースに追加できるすべての追加のオプションや管理パックも含まれます。ライセンスの使用状況に関わらず、メンテナンスは同一のライセンスセットで購入したすべてのライセンスについて支払いが求められます。たとえば、ある会社が 100 ライセンスを購入していて、そのうち 50 しか使用していなくても、メンテナンスに関する支払は 100 ライセンス全部に対してになります。同様に、たとえば、ある組織が Oracle データベースのオプションの使用を止めていたとしても、それが Oracle データベースと同じライセンスセットの一部である限り、そのオプションに関するメンテナンスも支払わなければなりません。

Oracle ライセンスの使用は、時間と共に変動します。ある組織が、現在は停止しているプロジェクトに対して、過去に Oracle ライセンスを取得した場合や、時間の経過によって、Oracle 製品が別の製品でリプレースされている場合もあります。結果として、組織は、Oracle 製品に関して過剰ライセンスになっており、そのため、使用していないソフトウェアについてのメンテナンスを支払わなくてはならない状況に陥っていることに気付くことがあります。多くの組織では、こうした過剰ライセンスの状態は、社内プロセスの欠如によって引き起こされています。たとえば、事業体によってもはや使用されなくなった既存の Oracle ライセンスが全社レベルで再ハーベスティングされていないなどです。こうしたことが、それらを必要としている他の事業体への再割り当てを妨げています。過剰ライセンスの状態を引き起こす、別の要因として、Oracle による監査のリスクもあります。これは、一部の組織に対して実際には必要でない余分なライセンスを購入させる圧力となります。多くの場合、組織には、正確なインベントリを実施し、Oracle ライセンスの正しいポジションを把握するために必要なツールがありません。

多くの組織は、Oracle が提供する無制限ライセンス契約 (ULA) を利用しています。この契約は、複数年の期間に渡って、Oracle 製品の利用が増加すると予測される組織には、大幅な割引となります。固定された先払い費用で、固定数のライセンス (capped ULA) を導入することもできますし、必要なだけの数のライセンス (uncapped ULA) を導入することもできます。この契約は、2 年から 5 年までの特定の期間締結できますが、通常は 3 年に設定されます。組織は、どの Oracle 製品を契約に含めるかを指定します。ULA の終了の時点で、組織は展開した製品を数を Oracle に報告します。たとえば、予想されるほど利用が増加しなかったために、ULA のメリットを活用できないなど、ULA には多くのリスクがあります。別のリスクとしては、ULA の終了後に、Oracle 製品の使用が減少する場合があります。こうしたシナリオのいずれの場合であっても、メンテナンス費用は、同じレベル (ULA に署名した時点で定められる) のままになります。

使用していないライセンスについて、Oracle のメンテナンスを停止する方法はありますが、気を付けなければならない点があります。ライセンスを停止しても、メンテナンス費用はあまり低減しませんし、停止したライセンスを再インストールすると、高くつきます。あるライセンスセットのすべてのライセンスに対して支払われるメンテナンス費用は、停止したライセンスの数に比例して低減しません。メンテナンス費用を計算するためのパラメータの一つは、サポートをオーダーするライセンスのボリュームです。一部を停止することで、ライセンスの数を減らしても、ライセンス当たりの平均メンテナンス費用が増加する場合があります。停止したライセンスを再インストールすると、必要な費用は、テクニカル・サポートが失効した日付にさかのぼってOracle のサポートが注文された日付から比例配分で支払われる最後の年間テクニカル・サポート料金の 150% になってしまいます。このため、一部の組織は、近い将来に必要となる可能性がある未使用ライセンスに対しても、必要となるライセンス費用を支払続けるのです。

2013年7月、SAPは顧客がオンプレミスのライセンスをクラウド加入の製品と交換できると発表しました。(次のブログを参照:SAP ポリシーの変更によりソフトウェアライセンス最適化の利点が拡大).この動きによって、使用していないソフトウェア (一般にシェルフウェアと呼ばれる) について支払っていたメンテナンス費用を、SuccessFactors などの製品のクラウド・ライセンスと交換できるようになります。Oracle も、同じ経路をたどっりつつあります。最近、Oracle は、顧客がオンプレミスのライセンスをクラウドのサブスクリプションと交換できると発表しました。永続的ライセンスに対して支払った既存のメンテナンス費用を、クラウドで利用可能な Oracle 製品のサブスクリプションに変換できるのです。(次のリリースを参照– Oracle が、クラウド・アプリケーションへの移行を簡素化)。組織が Oracle に支払う費用は低減しそうにありませんが、未使用のライセンスを、使用する製品のサブスクリプションに変換できるなら、顧客がソフトウェア支出から得られる価値は大幅に高まるでしょう。

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詳細については、当社のオンデマンドウェビナーをご覧ください:Oracle ライセンス管理のベストプラクティス.

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