Microsoft、ユーザーごとのライセンスへ

2014 年 12 月 1 日から、Microsoft Enterprise Cloud Suite (ECS) が Enterprise Enrollment の一部として利用可能となり、ユーザーごとにライセンスか発行されます。これは、Microsoft のライセンスポリシーにおける大きな変化です。ユーザーに基づくライセンス自体は、すでにクライアント・アクセス・ライセンス (CAL) や Office 365 のサブスクリプションなどの多数の Microsoft 製品に存在していますが、Enterprise Enrollment などの Microsoft の主要製品の一部は、従来よりデバイスごとのライセンスとなっています。この変化は、次の 3 つが引き金となっています:

  • Office 365 というユーザーベースのソリューションの成功
  • 多くの組織で BYOD (個人保有の携帯用機器の職場への持ち込み) のポリシーが導入されたことを背景と共に、インテリジェントなモバイル機器の採用で加速されたユーザーが、複数のデバイスを所持するという現在の傾向があり、また
  • Microsoft がこうしたデバイスで主導権を失うかもしれないというリスクがあります。

この製品には大きな価値があると同時に、こうしたデバイスのプラットフォームとしてユーザーが Windows を採用することで Microsoft にとっても大きなメリットがあります。

今までは、Enterprise Enrollment および Enterprise Platform は、Windows Enterprise オペレーティングシステム、Office Professional Plus、Enterprise CAL スイートなどによって、すべてのデバイスを標準化している企業にとって、コスト効率の良い方法でした。これらは、一般に、組織内のすべてのコンピュータで必要とされる 3 つの主要なコンポーネントです。Enterprise Enrollment は、すべてのコンピュータが同じオペレーティングシステムで動作することを可能にし、Exchange、Lync、SharePoint、System Center、Windows Server などのサーバー機能にアクセスするために必要な Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Lync 等の製品およびクライアント・アクセス・ライセンス (CAL) を含む Office Professional Plus スイートを提供します。新しい Enterprise Cloud Suite は、ユーザーごとに提供され、Office 365 E3 プラン、Enterprise Mobility Suite (EMS) へのアクセスを可能にすることによって、組織に一部としてのユーザーの統合や管理、さらに最も重要なこととして Windows ソフトウェアアシュアランスを実現します。この最後のコンポーネントによって、ライセンスがあるユーザーに割り当てられているすべてのデバイスに Windows Enterprise 版を提供できるようになります。

理解しておくべき重要なポイントは、Enterprise Enrollment で提供される Windows Enterprise オペレーティングシステムは、アップグレードライセンスであり、これは以下のような状態であることを意味します:デバイスには、基本となる Windows オペレーティングシステムが必要です。より正確に言えば、10.1 インチ未満のサイズのディスプレイが搭載されたデバイスを除き、登録によりインストールできるデバイスには、既存の OEM 版の Windows Professional ライセンスが必要です。これは、コンシューマ版の Windows で購入したすべてのデバイスは除外します。Microsoft Enterprise Enrollment が提供するのは、該当するデバイスへの、専用ユーザーに割り当てられた新しい製品の提供だけです。この新しい製品のメリットは、過去のデバイスもカウントして、Enterprise Enrollment のユーザーだけを考慮すればよいことです。それぞれのユーザーは、登録のメリットを受けるために、Windows 7/8/8 Pro または enterprise のライセンスを受けているプライマリ デバイスが必要です。ユーザーがそのようなデバイスを所有していない場合は、仮想デスクトップ アクセス (VDA) ライセンスを取得すれば、Enterprise Enrollment で同じメリットを受けることができます。

デバイスを使用できるのは、Enterprise Enrollment で資格を得たユーザーだけです。つまり、家庭にある PC や、複数のユーザーで共有している他のデバイスなどは除外されます。また、登録によるユーザーの再割当は 90 日のサイクルで行うことができます。

新しい Enterprise Cloud Suite は、こうした登録の管理プロセスを大幅に簡素化し、単一のユーザーのためにすべてのデバイスがカバーされることで、新しい価値をもたらします。さらに、それ以外にも多くのメリットがあります。たとえば、ユーザーは iOS や Android デバイスなどの Windows 以外のデバイスも含めて、自分のデバイスのすべてから仮想デスクトップ インフラストラクチャー (VDI) や Windows To Go を通じて Windows Enterprise 版へアクセスすることもできます。

Enterprise Cloud Suite のサブスクリプションを購入する方法は、以下の 3 種類があります:

  • Enterprise Cloud Suite アドオンを購入して、既存のオンプレミスでの権利を維持しながら、ユーザーをクラウドへ移動させる。
  • 組織が Office Professional Plus、CAL Suites、Windows Enterprise (Enterprise Platform) に関して完全に支払っているなら、ソフトウェア アシュアランスのユーザー サブスクリプション ライセンス (USL) によって Enterprise Cloud Suite のサブスクリプションを購入して、ユーザーをクラウドへ移動させる
  • Enterprise Cloud Suite ユーザーサブスクリプションライセンス (USL) を Enterprise Agreement または、クラウドサービスにアクセスする新しいユーザーに関する Enterprise Agreement のサブスクリプションの下で、購入する。あるいは、こうしたユーザーを Platform EA および Enterprise Cloud Suite アドオンの組み合わせで登録することもできます。

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Microsoft が、Enterprise Cloud Suite によって完全にデバイスからユーザーへと、Windows のライセンスのメトリックスを移行したと言うのは、必ずしも正確ではありません。この製品は、Satya Nadella 氏が説明しているように、「Mobile first – Cloud first」戦略への Microsoft の注力に沿ったものです。注目に値する変更は、オペレーティングシステムに関わらず、ユーザー単位のソフトウェア アシュアランスのライセンスがすべてのユーザーのデバイスに及ぶ点です。このことは、Microsoft Cloud プラットフォームに基づいて大きな価値を提供し、以下のようにライセンスの管理を容易にします:数えるのはユーザーのみであり、デバイスではありません。正しい方向に進む、こうしたすべての簡素化にも関わらず、関連するソフト製品の使用権を考慮しながら、ライセンスポジションを評価することは、洗練されたソフトウェアライセンス最適化ソリューションを必要とする複雑な作業です。

Microsoft ソフトウェアライセンス最適化の詳細は、当社のウェブサイトでご確認ください。また、以下のオンデマンドのウェビナーも有益です:Managing the Full Lifecycle of Your Software Assets (お客様のソフトウェア資産の全ライフサイクルを管理する) 。このウェビナーでは、Gartner のアナリスト、Patricia Adams 氏がスピーカーを務めます。

Cyndi Tackett 氏の最新のブログもご覧ください– Microsoft が、Windows OSのライセンスの大幅な変更を発表:ライセンス管理に与える意味は?

 

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