Microsoft クライアント アクセス ライセンスの管理 (パート 1 / 3)

Microsoft クライアント アクセス ライセンス (CAL) の正確な管理や最適化には、多くの課題があります。この 3 部シリーズのブログでは、基本的な CAL のルールを確認し、Microsoft CAL のライセンス ポジションを確立する方法を示し、最後に Microsoft のクラウド製品が CAL ライセンスに与える影響を検討します。

クライアント アクセス ライセンスは、サーバー ソフトウェアへのアクセスを提供するライセンスを Microsoft が販売する際のカテゴリです。CAL を必要とするサーバー製品としては、Windows Server、SQL Server、Exchange Server、SharePoint Server などがあります。通常は、サーバー ソフトウェアに接続しているデバイスにソフトウェアをインストールしても、CAL は必要ありません。たとえば、ファイル ストレージや印刷などの Windows Server サービスを使用しても、クライアントに追加のインストールは必要ありません。オペレーティング システムが、こうした操作を処理できるからです。同じことが SQL Server にも当てはまります。SQL Server インスタンスへの接続は、多くのクライアントツールや製品で行われますが、すべての場合で、こうしたサービスにアクセスするクライアントに CAL ライセンスが必要です。

CAL は、デバイスとユーザーという 2 つに大きく分けられます。デバイス CAL により、対応するサーバーの機能にデバイスがアクセスできます。このデバイスにアクセスして使用するユーザーの数に関係なく、単一のデバイス CAL のみ使用です。ユーザー CAL により、単一のユーザーは、どこからでも対応するサーバー製品にアクセスできます。ユーザーおよびデバイスの CAL ライセンスはほぼ同じ価格ですが、ユーザー CAL は通常 5~20% 高くなります。ほとんどの場合、ライセンスを他のライセンスと交換することはできません。

3 番目のいわゆる「外部コネクタ」は、CAL の必要なサーバー サービスへのアクセスを外部のユーザーやデバイスに提供する必要がある場合に使用します。この場合、ライセンスは、組織外からアクセスされる物理的なサーバーに割り当てられます。このユニークな外部コネクタのライセンスでは、任意の数のユーザーが、物理的なサーバー、あるいはその仮想マシン上にある当該サーバー機能にアクセスすることができます。組織内にあるそれぞれの物理的なサーバーでは、個別の外部コネクタ ライセンスが必要です。外部ユーザーでは、外部コネクタではなく通常のユーザー CAL ライセンスを使うことができる点にご注意ください。場合によって、ユーザー CAL の方がコスト効果が高いこともあります。

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歴史的には、ユーザーを追跡するよりワークステーションやラップトップの数を数える方が簡単であるため、多くの組織がデバイス CAL を購入してきました。最近は、IT のコンシューマライゼーションのため、大部分の CAL はユーザー ベースとなっています。会社支給や個人所有の大量のデバイスが、BYOD (Bring Your Own Device) や BYOC (Bring Your Own PC) のポリシーの下で使用されています。必ずしもそう簡単に分けられるとは限りません。たとえば、ユーザーの数がデバイスの数を超える状況で、共有デバイスで使われるとき、デバイス ベースの CAL が現在でも依然として最も費用対効果が高いシナリオであることもあります。デバイス CAL のもう一つのメリットは、物理的なデバイスに拘束されないことです。たとえば、デバイスが仮想化技術によって複数のオペレーティングシステムをサポートしているなら、必要なデバイス CAL は 1つだけです。

CAL も 2 つに分類できます。ベースおよび追加です。追加 CAL がベース CAL に加えて高度な機能へのアクセスを提供するのに対して、ベース CAL は、「基本的な」サーバー機能にアクセスするのに用いられます。たとえば、Windows Server はベース CAL を備えているだけでなく、Windows Server リモート デスクトップ サービス (RDS) や Windows Server Active Directory Rights Management サービス (RMS) をサポートする追加 CAL も備えています。Exchange Server Enterprise CAL は、統一メッセージング、個人用アーカイブなどの高度な機能を提供する Exchange Server Standard CAL への追加ライセンスです。

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Microsoft がリリースするソフトウェアの最新版のためのユーザー CAL またはデバイス CAL は、組織またはその系列会社内で無制限のサーバー製品へのアクセスを提供します。CAL がデバイスまたはユーザーに割り当てられると、組織内のすべてのサーバーの当該サーバー サービスへのアクセスが付与されます。バージョンに関連して言うと、CAL がソフトウェア アシュアランスに付属していない場合、同じバージョンまたは下位のバージョンのサーバー製品での利用に限られます。たとえば、Windows Server 2012 R2 バージョンに対するユーザーまたはデバイス Windows Server CAL は、すべての Windows サーバーへのアクセスを提供します。同じ CAL の下位バージョン、たとえば Windows 2008 サーバー CAL は、Windows 2008 サーバーまたは以前のリリースへのアクセスを付与するだけです。

従業員が組織のリソースにアクセスするために、電話、タブレット、iPad、その他のインテリジェント モバイル デバイスを含めて、自分自身のデバイスを使うことを認める組織が増えています。こうしたデバイスは、会議中、出張中、自宅で、これまで組織が提供するラップトップを必要としていた仕事を実行するために用いられています。多くの従業員は、オフィスの外で自分自身のデバイスを使うことができ、余分なデバイスを携行する必要がなく、個人的な用途でも利用することができるため、これらのデバイスを使いたがります。組織のサーバー リソースやアプリケーション (しばしばクライアント仮想化技術によって実行される) にアクセスするには、たいていの場合、クライアント アクセス ライセンスが必要となります。こうしたデバイスを承認するか、使用可能にする前に、すべての組織は、既存のライセンスと関連製品の使用権を慎重に検討しなければなりません。付属する製品使用権を考慮して Microsoft ライセンス ポジションを正確に評価するには、ソフトウェア ライセンス最適化ソリューションが必要です。

資格ベースのソフトウェア ライセンス管理と最適化について詳しくは、当社ウェブサイトにアクセスしてご覧ください。詳細については、当社のホワイトペーパー:「ソフトウェアライセンスの最適化を実現するには?」もご覧ください。

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