Microsoft クライアント アクセス ライセンスの管理 (パート 2 / 3)

クライアント アクセス ライセンス (CAL) を管理し、コンプライアンスを守りながら最適化することは、決して簡単な作業ではありません。組織が通常直面する課題は、3 種類があります。ライセンス購入オプションの複雑さ、Microsoft が提供する関連製品使用権の複雑さ、そして、正確な探索とインベントリのためのツールの不足です。

クライアント アクセス ライセンス (CAL) は、Microsoft から個別に購入することもできますし、CAL スイートと呼ばれるバンドルで購入することも可能です。それぞれの個々の CAL は、特定バージョンのサーバー サービスと結び付いています。アップグレードの権利のない Windows Server 2008 用に購入した CAL は、Windows Server 2012 サーバーへのアクセスで使用することはできません。ただし、以下のような場合には、いつでもダウングレードできます:特定のサーバー製品のリリースについて、CAL が割り当てられているクライアント、ユーザー、デバイスは、同じソフトウェア製品の下位のリリース版を備えるサーバーには、いつでもアクセスできます。すべてのサーバーアクセスに CAL が必要であるわけではありません。たとえば、Exchange Server 2013 の場合、サーバーへのアクセスが直接的か間接的でも Active Directory で認証されないのであれば、CAL は必要ありません。Windows サーバーの場合、サーバーでホストされている Web サーバーに匿名でアクセスするユーザーにも、CAL は必要ありません。

CAL スイートは、個別の購入に比べて、大幅な割引というメリットがあり、管理も簡単です。ライセンスのグループを管理するのではなく、単一のライセンスの管理になるからです。また、追加の製品使用権も提供されます。CAL スイートに基づいてユーザーまたはデバイスを購入すると、複数のユーザーやデバイスに渡すことのできない一意のライセンスとみなされます。独自のライフサイクルを持つ製品に結び付いている複数の CAL を含むため、CAL スイートは特定のサーバー製品のリリースとは結びつきません。CAL スイート内のすべての CAL において、関連するサーバー製品は同じリリース番号をもつ場合ともたない場合があります。結果として、CAL スイートは特定のサーバー製品のリリースには添付されず、ソフトウェア アシュアランス (SA) と同梱でのみ販売されます。ある時点で、ソフトウェア アシュアランスが更新されなければ、CAL スイート製品の製品使用権は、SA の対象期間の終了時点で使用可能なサーバー製品の最新リリースをカバーします。

CAL スイートには、Core と Enterprise の 2 つがあります。Core CAL スイートがベース CAL ライセンスを多く提供するのに対して、Enterprise CAL スイートには付加的 CAL の大部分がありますが、すべてではありません。たとえば、SQL Server CAL は個別にライセンスされる必要があります。

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(*) Data Loss Prevention および Exchange Online Protection を含みます。

(**)  Exchange Online Archiving for Exchange Server には Data Loss Prevention および Exchange Online Protection が含まれます。これらは、2013 年 4 月以降、Enterprise CAL スイートに含まれるサービスです。

Enterprise CAL スイート、Data Loss Prevention、Exchange Online Protection、Exchange Online Archiving で提供されるのサービスはすべてソフトウェア アシュアランスのサービスとともに提供されます。Core CAL スイートから Enterprise CAL スイートへのステップアップも可能です。Microsoft Enterprise Agreement (EA) では、CAL スイートは、Professional Desktop Full Platform および Enterprise Desktop という 2 種類のデスクトップ製品の一部として提供できます。

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CAL ライセンスに関する課題の一つは、使用量の測定です。クライアント・ソフト製品が必ずしも CAL ライセンスと正確に一致しないため、デスクトップやラップトップのインベントリツールは、通常、CAL の消費に関する信頼できる情報を提供しません。単一の Core CAL スイート、または上記の EA 登録に頼っているユーザーまたはデバイスのいずれかのタイプの CAL を標準化している組織は、ユーザーおよびデバイスの総数に基づいて消費を計算できる場合があります。ただし、多くの組織は、この理想的なシナリオ通りにはいかず、上述のような CAL の複数の組み合せを所有していることが多く見られます。その上、すべてのユーザーやデバイスが必ずしも CAL を必要とするわけではないため、2 つの指標の間で選択することで最適化は常に可能です。たとえば、ユーザーまたはデバイス、Core CAL スイートまたは Enterprise CAL スイート、あるいは使用量に基づく特定の一意な CAL ライセンスなどです。こうしたケースでは、CAL をユーザーまたはデバイスに割り当てることが必要です。ユーザーおよびデバイスの CAL を新しいユーザーまたはデバイスに再割当できるのは、90 日毎のみです。

CAL ライセンスの使用量に結びつくと、さらに複雑になります。たとえば、Microsoft Exchange CAL はメールボックスに結び付いていません。あるユーザーが複数のメールボックスを持っていても、必要なユーザー CAL は 1 つだけです。異なるデバイスから、単一のメールボックスにアクセスする複数のユーザーには、それぞれ 1 つの CAL が必要となります。すべてのユーザーが CAL を必要とするわけではありません。Exchange 2013、Lync 2013、SharePoint 2013 では、ビジネスパートナー、契約社員、顧客などの外部ユーザーは、アプリケーションのサーバーライセンスに含まれます。別の難しさは、多重化です。たとえば、SQL Server のインスタンスが Server+CAL のライセンスの下でライセンスを付与されている場合、SQL Server のインスタンスにアクセスするそれぞれのユーザーまたはデバイスは、直接または間接を問わず、使用する CAL メトリック (ユーザーまたはデバイス) に応じて、明確に識別、カウントする必要があります。SQL Server を使用しているフロントエンドのアプリケーションがある場合、非常に難しくなります。

組織は、CAL ライセンスについて、ライセンスのコンプライアンスポジションを評価できなければなりません。これには、ユーザーやデバイスへの CAL 割当を追跡できる、ソフトウェアライセンスの管理および最適化のツールが必要です。

ソフトウェア資産管理のベストプラクティスに関する詳細情報は、当社のオンデマンドウェビナー「Flexera 顧客によるソフトウェアライセンス管理のベストプラクティスの共有」をご覧ください。

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