米国連邦政府におけるソフトウェア過剰支出の大幅削減

先月、FedTech 誌は、1 億ドル以上のソフトウェア・ライセンス料の節約に成功した NASA の事例を紹介しました。

これは、ソフトウェア資産管理の優れたプラクティスと適切なツールの使用によって、米国政府がソフトウェアへの支出をいかに大幅に削減できたか、その具体的な方法を紹介する非常に興味深い記事です。

連邦政府は、商用ソフトウェアに毎年約 60 億ドルを支出しています。その結果、ソフトウェア・ライセンスやベンダーを効率よく管理してコストを削減するために、数々の取り組みが実施されてきました。この流れは、ソフトウェア資産のライフサイクル管理を支援する設計になっている近年の法令からも明らかに見てとれます。

ソフトウェアへの過剰な支出は、政府だけの問題ではありません。ソフトウェア予算の 30% は、ソフトウェア・ライセンス最適化プラクティスとツールの採用によって節約可能であるという、分析専門企業からの報告もあります。(この話題について詳しくは、John Emmitt のブログ、「Gartner says Software License Optimization can reduce software costs by 30%(Gartner によると、ソフトウェアのライセンス最適化でソフトウェア・コストを 30 %削減可能!)」を参照ください)

NASA に関しては、彼らは 2008 年にこの取り組みを開始し、その時点でエンタープライズ・ライセンス管理チ

NASA Blog Image

ーム(ELMT)を編成しました。その目的とは、ソフトウェアソフトウェア資産のインベントリを作成して、ソフトウェア購入を一元的に管理するというものでした。

NASA のように大規模な組織は、部門ごと、地域ごとにソフトウェアを購入します。ソフトウェアの契約、購入、インベントリを一元管理していないと、ライセンスを重複購入してしまったり、ボリューム・ディスカウントの機会を逃してしまったりという事態が容易に起こります。

ELMT を編成したNASA は、2011 年以降、契約交渉窓口の一本化と、重複あるいは未使用ソフトウェア・ライセンスの削減によって、1 億 300 万ドルのコスト節約に成功しました。

ツールやプロセスの変革によってソフトウェア支出を削減できた組織は、NASA だけではありません。米国海軍は、テクノロジーの購入、管理、利用方法を管理することで、過去 3 年で 4 億 5000 万ドルの節約を達成しました。この取り組みを開始した時点で、海軍は、実際に使用されているソフトウェア・ライセンスの数、それらを購入した時期、ソフトウェアの用途が限定的であるかどうかなど、まったく把握していませんでした。

米国市民権・移民業務局(USCIS)も、ソフトウェア資産管理プロセスの改善に成功した連邦機関の 1 つです。USCIS は、ソフトウェアの購入とライセンスの更新を監督する戦略的ベンダー管理(SVM)部門を立ち上げました。ライセンスの実際の利用状況を監視できるようになった USCIS は、不要なライセンスに対する支出削減を達成しました。

こうしたソフトウェア資産管理の改善の成果は、連邦 IT 調達改革法(FITARA:Federal Information Technology Acquisition Reform Act)や MEGABYTE 法(Making Electronic Government Accountable by Yielding Tangible Efficiencies)など、最近の法令の中で成文化されました。

弊社 CEO の Jim Ryan は、去年、FITARA についての記事を書いています。自身のブログの中で、彼は FITARA ガイドラインをリストアップしています。

  • ソフトウェア管理担当者を指名してライセンスの一元管理に会社全体で取り組み、重複ライセンスの削減、ソフトウェア管理のベストプラクティスの採用を戦略として実施しましょう。
  • 購入済み、デプロイ済み、使用中の各ライセンスの他、サブスクリプション・サービスへの支出(クラウド/SaaS を含む)など、全社的なソフトウェア・ライセンスのインベントリを維持管理しましょう。
  • 市販の IT ツールを使用して、ソフトウェア・ライセンス・インベントリを作成、維持するためのプロセスを支援しましょう。(ソフトウェア資産管理/ソフトウェア・ライセンス最適化ソリューションなど、ソフトウェアのインベントリ、コスト、利用状況に関するベスト・プラクティスとレポート作成機能がある一般的な IT ツールと明示されています)
  • こうしたテクノロジーを使用して、ハードウェアおよびソフトウェア資産の検出、IT 資産インベントリの追跡、ソフトウェア・インベントリの名寄せ、契約管理、購入および製品使用権ライセンスの識別、ソフトウェア・ライセンス最適化、SAM データ共有機能の自動化を行いましょう。
  • 商用オフ・ザ・シェルフ・ソフトウェアと取得ソフトウェアに関するライセンスおよび保守要件を収集する、自動化と反復が可能なプロセスを確立しましょう。インベントリを分析してコンプライアンスの確保と余剰アプリケーションの整理を進め、新たなコスト節約の可能性を見つけましょう。
  • ソフトウェアの調達と契約を一元化して合理化し、ベスト・プラクティスを確立しましょう。

 

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