ソフトウェア資産管理 – 終わりを思い描くことから始める

自己啓発本を読む方なら、「終わりを思い描くことから始める(Begin with the End in Mind)」というフレーズを目にしたことがあるかもしれません。これは、スティーブン・R・コヴィー博士がその著書『7つの習慣-成功には原則があった!』*で提案している習慣のひとつです。この言葉とソフトウェア資産管理の間に、いったいどんな関係があるのでしょうか。

私は、20年以上もITサービス管理(ITSM)とIT資産管理(ITAM)に関わってきました。そのため、ITSMとソフトウェア資産管理(SAM)システム導入の失敗例を数え切れないほど見ています。その多くが、「終わりを思い描くことから始める」という習慣がなかったせいで起こったのではないかと思うのです。

大抵のプロジェクトは「このシステムを導入すれば、増え続けるばかりのSAM業務がようやく改善される」という圧倒的な期待感と共に幕を開けます。当然、顧客企業はシステムが無事にインストールされて稼働が開始し、投資に見合った価値を回収できることを心待ちにしています。意気揚々とシステム導入のスケジュールを組み、いざ技術設計を開始。予定が狂い始めるのは、たいていここからです。

導入前にはシステムを稼働させるための技術的な課題が山積みで、その解決に多大な時間が費やされがちです。そもそもこのシステムを導入することになったのはビジネス上の目的があったからですが、準備期間が長引くと、大半の顧客企業はそのことを忘れてしまいます。当初は、立派な目的意識を持ってシステムを立ち上げ、購入した資産管理ツールを使ってビジネスに役立てようとします。やがて、日々の業務に伴うデータがどんどんシステムに送られてきます。顧客企業はそれを活用して、システムへの投資に見合う利益を得られるようになるはずです。しかし、このシステムから得た情報を有益な形で利用できるかどうかは、また別の問題です。ここで失敗すると、せっかく構築したシステムが、あっという間に期待外れの欠陥品とみなされてしまうのです。

主要なステークホルダーに「終わりを思い描くことから始める」という習慣がいかに大切かを理解してもらえば、こうした落とし穴をできる限り避け、あらかじめ適切な見通しを立てることが可能になるはずです。つまり私が言いたいのは、関係者全員がシステムに関する必要条件、ビジネス上の動機、予測される事態、そして求められる結果を初めからきちんと理解し、その仕組みに納得することが大切だということです。そうすれば、貴社のSAMプログラムは一段と有意義なものになるでしょう。

システム導入の成功とは何かという総体的な見通しを持ってプロジェクトをスタートする。それが最も重要なことの一つです。ここをしっかり押さえておけば、プロジェクト全体を成功へと導き、期待通りの利益を手にすることができるはずです。終わりを思い描くことから始める。ぜひ今日から、この習慣を実践してみてください。

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*スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣-成功には原則があった!』キングベアー出版、1996年

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